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 給食をのどに詰まらせて障害が重くなったのは、学校の不適切な介助が原因として、久留米市立久留米特別支援学校の元生徒の男性(20)と家族が市に約1億5千万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が10日、福岡地裁久留米支部であった。青木亮裁判長は「介助の仕方は不適切ではなかったが、説明義務や応援要請義務の違反があった」として、市に慰謝料として500万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性が中学3年だった2012年、担任教諭が、とろみをつけた給食をスプーンで食べさせていた際、のどにつまって窒息状態になったため、約30分間心肺停止状態になった。男性は脳性マヒで重度の重複障害があったが、後遺症で障害が悪化した。

 青木裁判長は「窒息状態になった後、介助した教諭が別の教諭に直ちに緊急放送を依頼しなかったのは、直ちに応援を要請する義務に違反した」と指摘。食事をのどに詰まらせないための薬剤吸入やたんの吸引を保護者の申請に基づいて教諭らが行う制度があるが、今回、そういった対応がなかった点についても「学校側が母親に制度の必要性を説明しなかった」とした。

 その一方で、「介助した教諭が…

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