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 たくさん歩くメスは、損している――。岡山大が、モデル昆虫を使って「歩く能力」と生殖能力などの関係を調べ、意外な結果を明らかにした。ウォーキングが好きな女性は心配になるかもしれないが、研究者は「あくまで、昆虫の話。この結果を人間に直接あてはめてはいけません」と釘を刺す。

 昆虫の飛行能力と生存戦略の関係はいろいろな研究報告があるが、歩行を主な移動の手段にしている昆虫については、あまり研究されていない。

 岡山大大学院環境生命科学研究科の松村健太郎研究員らは、コクヌストモドキという体長4ミリほどの昆虫を使い、歩く能力と子孫を残すなどの能力の関係を調べた。この虫は、遺伝情報(ゲノム)がすべて解読されていて、実験のモデル昆虫としてよく使われている。通常の環境ではほとんど飛ばないうえ、飼いやすく、約1カ月半で世代交代するため、交配を重ねた変化を観察しやすいという。

 研究室で飼育しているこの虫たちの歩く距離を測定し、一番よく歩いたオスメス各10匹と、一番歩かなかったオスメス各10匹を選抜。これらを「歩く距離が長い」L系統、「歩く距離が短い」S系統の祖とした。同様の人為的な選抜を世代ごとに繰り返し、24世代目のメス各225匹で、歩く距離や産んだ卵の大きさ、数を比較した。

 その結果、30分間に歩いた距離はL系統で平均2337・7ミリだったのに対し、S系統は204・8ミリで10倍以上の差がついた。一方、卵のサイズは明らかにL系統の方が小さかった。卵の数は差がなかった。また、L系統は、エサがない環境に置かれたときの寿命も短く、飢えに弱いことも分かった。

 歩き回る個体は、捕食者に見つ…

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