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 100回目の夏の甲子園で初戦を突破した木更津総合の選手たちには、頼もしい先輩がいる。15年前、同校が選手権大会に初出場した時の副主将、大島吉雄(よしたか)コーチ(33)だ。母校を全国制覇に導こうと、甲子園入り後も熱心に指導している。

 「もっと声を出せ」「腰を使ってスイングしろ」

 初戦から一夜明けた11日、兵庫県西宮市のグラウンド。大島さんはノックで鋭い打球を飛ばしたり、打者にバットの振り方をアドバイスしたりしていた。

 木更津総合は2003年、夏の甲子園に初出場し、1勝。大島さんは4番打者だった。その後、早稲田大でプレーし、五島卓道監督のような指導者になることが将来の夢になった。

 卒業後、大学時代の監督の勧めもあって島根県の町役場に就職。県立矢上高校のコーチや監督を務めた。だが、「小手先の技術ばかり教えていた」自分の未熟さを痛感し、「もう一度、五島監督の下で」と3年前に母校のコーチになった。

 「ヒントを出して考えさせるのが五島監督の指導」と大島さん。手取り足取り教えたくなるのをこらえながら、選手と一緒にグラウンドを走り回り、チームの快進撃を支えてきた。

 そんな大島さんに、比護涼真主将(3年)は「年齢も近く、気さくに話しかけてくれる兄貴分のような存在。コーチがいてくれたから、3年連続でここに来られた」と感謝する。15日の興南(沖縄)戦では「恩返しの気持ちをもってプレーしたい」と話す。(松島研人)

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