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(13日、高校野球 大阪桐蔭10―4沖学園)

大阪桐蔭・根尾昂

 4万5千の観衆が「うわぁ~っ!」と叫んだ。七回無死。初球を打ち抜いたライナーは、一直線にバックスクリーンへ飛び込んだ。

 昨春の選抜から数え、甲子園の64打席目で初めて打った本塁打。「ホッとした」とは言いながらも、ダイヤモンドを回りながら考えていたのは「点を取った後を抑えないと」ということ。浮つかない心こそ、この選手の最大の武器だ。

 5番・投手で今夏の甲子園初の「二刀流」。頭にあったのは、北大阪大会の準々決勝だ。完投して2―1で勝利したが、打席では4打数無安打に終わった。「投球だけに集中したらダメ。打者としても打たないと」という反省を、きっちりと克服してみせた。

 試合後のお立ち台に上がる直前、「よろしくお願いします」と頭を下げた。両かかとをつけ、直立不動で、一つひとつの質問にはきはきと答えていた。(山口史朗

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