拡大する写真・図版 青森ねぶた祭の期間中に駐車料金が1時間5千円となった駐車場。普段は昼間なら20分100円。写真右の看板などに高額料金の注意書きが掲示された=2018年8月13日午後3時29分、青森市、中野浩至撮影

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 青森市で2~7日に開かれた青森ねぶた祭の期間中、駐車料金を普段の16倍超にあたる1時間5千円に設定したコインパーキングがあった問題で、期間中に76人が高額の駐車料金を支払っていたことがわかった。駐車場の運営会社「パラカ」(東京)が13日発表した。

 発表によると、期間中に駐車場に車を入れた客の総数は315人。すぐに出庫して料金がかからなかった人が122人いて、入場直後に高額料金に気づいて利用をやめた人がこれに含まれるとみられる。実際に駐車場を利用したのは193人で、このうち提携する「ホテルJALシティ青森」の宿泊や飲食によるサービス券を使い、駐車場での支払いが無料だった客が117人いた。

 高額の駐車料金を支払った人は、金額別に見ると5千円が48人、1万~2万5千円が23人。3万円以上払った人も5人いた。4日夕から5日にかけて利用し、6万5千円を支払った男性も含まれているという。

 この駐車場の普段の日中の料金は20分100円だが、ねぶたの期間中は提携するJALシティの宿泊者以外は駐車させない目的で、2日午前から7日深夜にかけて「特別高価格」が設定された。7月末から料金変更の予告を駐車場内に貼り出し、期間中も看板や発券機、精算機の計12カ所に高額料金の注意書きを掲示したという。

 パラカの担当者は「祭りの期間中に料金を上げた駐車場は(自社運営施設では)ここだけ」として、ねぶたに便乗してもうける意図はなかったと説明する一方、「立地が良いので高額な駐車料金を支払ってでも祭りを見たい人が一定数はいたと思われる」とも話している。「事前告知を含めて分かりやすく注意を呼びかけていたが、それを見ずに入った人がいたというのは想定外だった」

 一方、JALシティは高額料金を支払った利用客に対し、領収書と引き換えに5千円分の金券を「見舞金」として支払う対応を取っているが、13日午後までに十数件の申し出があったことを明らかにした。(中野浩至)