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 ノルウェーのサンドバルグ漁業相(58)が13日、辞任した。政府に無断で恋人の女性とイランへ旅行していたことが発覚し、政府の安全保障上の規則に違反すると批判されていた。

 ロイター通信などによると、サンドバルグ氏は7月に休暇を取り、恋人の故郷イランへ旅行。ところが、行き先を首相府に届け出ず、安全保障上の協力関係がない同国に政府支給の携帯電話を持ち込むなど、政府のルールを破っていた。ソルベルグ首相は、ハッキングの有無などを調べるため、携帯電話を警察に提出するようサンドバルグ氏に命じた。

 恋人の女性はイラン出身の28歳。ノルウェーへの難民申請を3回却下されて国外退去となったが、イランで強制結婚の対象になる危険があると認められて約10年前にノルウェーの居住権を獲得した。地元紙によると、女性は美を競うコンテストのイラン代表になったことがあり、両国間の水産物やガスの輸出入を手がける会社を営んでいる。

 サンドバルグ氏は、移民の受け入れ規制の強化をめざす右派政党「進歩党」の副党首でもあったが、党内からも批判を浴び、辞任した。同党は難民条約の厳格な運用を求めており、ソルベルグ氏率いる保守党などと2013年から中道右派の連立政権を組む。(ロンドン=下司佳代子)