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 16日に報徳学園(東兵庫)との3回戦を控える愛工大名電(西愛知)。選手47人は普段から全員が寮で共同生活を送るが、練習に専念するため携帯電話が禁止されているなど、厳しい制約がある。そんな中、選手たちの多くは女性アイドルに心の癒やしを求め、日々のハードな練習に取り組んでいる。

 白山(三重)との初戦、先発投手の室田祥吾君(3年)の打席で、スタンドから人気アイドルグループ欅坂(けやきざか)46の「ガラスを割れ!」の演奏が流れた。メッセージ性の強い歌詞に惹(ひ)かれ、高校1年の冬からファンに。試合前はこの曲を聴いてテンションを上げる。甲子園での試合から演奏されることが決まり、「これはでかい。良い投球につながる」と喜んだ室田君。初戦で、4回無失点の好投を見せた。

 名電野球部の寮では、携帯電話は禁止されている。大広間に2段ベッドや布団を敷いて寝るため、個室も無い。グラウンドのある寮と学校を部のバスで往復する日々だ。

 「練習は厳しく、限られた環境で癒やしを求められるのはアイドルだけ。先輩たちも好きな人が多かった」とアイドル好きな選手たちは話す。ほとんどの選手が入学後に魅力に気づいたという。

 許されているのは、携帯音楽プレーヤーと週1回の帰宅。帰宅時に好きなアイドルグループのビデオや出演番組の動画をプレーヤーに入れ、移動中のバスや寝る前などに見て、元気をもらう選手も多い。

 選手たちの間で人気が高いのは乃木坂46の白石麻衣さん(25)と西野七瀬さん(24)。俊足巧打の後藤晃成君(3年)と正捕手の安井太規君(3年)は博多を拠点とするHKT48の大ファンだ。

 「メンバーがかわいい。気分が上がる曲が多いのも好き」という後藤君は、推しメンの矢吹奈子さん(17)がグループの中心で歌う「早送りカレンダー」を試合前に聴く。安井君は後藤君に動画を見せられ、松岡はなさん(18)に一目惚(ぼ)れした。

 安井君は「名電には本音を出し合える雰囲気があるので、好きになっても隠す必要がなかった」。後藤君は「本当に励まされている。興味ない選手も一緒に盛り上がってることがある」と感謝する。アイドルがチームの結束にも一役買っている。(竹井周平)

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