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(14日、高校野球 レジェンド始球式)

 中西清起さん(56)が現役時代さながらのフォームから投じた1球は、勢いよく捕手のミットに収まった。「マウンドに立つのは久しぶり。ど真ん中に投げたかったんですが、緊張して力が入ったぶん、ひっかかり気味になって、ちょっと低めへいってしまった。でも、いい思い出ができました」

 愛称「球道くん」の甲子園初出場は高知商1年の夏、1978年の第60回記念大会。控え投手で、チームは準優勝。「初めてマウンドに立った時は足が震え、スタンドの風景を見る余裕もまったくなかった」。当時の記憶は鮮明だ。3年時はエースとして選抜大会でチームを優勝に導くなど春夏4度の甲子園を経験。卒業後、社会人を経て、阪神では主にリリーフエースとして13年間活躍するが、「同じ甲子園でも、プロとは雰囲気もまったく違う。高校時代の経験がすべての原点」と話す。

 今夏、12年ぶりに出場を果たした母校の試合を1、2回戦とも観戦した。「(昨年まで8年連続出場の)明徳義塾を破っての100回大会出場で、創部100年に華を添えてくれた。投手中心だったかつてとは違う、打力が素晴らしいチーム。今後も楽しみ」と期待を込めた。(杉山圭子)

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