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 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の急逝に伴い9月30日に投開票される知事選に、佐喜真(さきま)淳(あつし)・宜野湾市長(54)が立候補することを14日、正式に表明した。一方、国と激しく対立した翁長氏を支持してきた「オール沖縄」勢力は同日、後継候補の人選を始めた。副知事や経済人らの名が関係者の間で挙がっており、決定を急ぐ。

 「対立や分断から無縁な沖縄を取り戻す」。市議会議長に辞表を提出した佐喜真氏は14日午後、報道陣に決意を述べた。自民党県連が擁立し、選挙戦では公明と日本維新の会の支援を受けた上で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を進める安倍政権が全面的に後押しする見通し。報道陣から辺野古移設について問われたが、「政策発表の段階で答えたい」と具体的には語らなかった。

 佐喜真氏は元県議で、自民党県連の政調会長も務めた。2012年に宜野湾市長に初当選し2期目の途中。普天間飛行場の早期返還を訴えてきた。

 一方、社民や共産などのオール沖縄勢力は、候補者擁立を進める「調整会議」で人選を含め今後の対応を話しあった。終了後、議長を務める照屋大河県議は報道陣に「しかるべき時期に各組織が候補を持ち寄りたい」と説明した。次回の日程は未定。

 「翁長氏と同様に、日米安保を容認した上で、過重な基地負担にNOと言える人物」。県政与党幹部は選考基準をこう話す。これまでに謝花(じゃはな)喜一郎(61)、富川盛武(もりたけ)(70)両副知事のほか、保守系の会社経営者で翁長氏を支持してきた呉屋守将(ごやもりまさ)氏(69)らの名前が取りざたされている。(伊藤和行、山下龍一)