【動画】陸上100メートルの小学生最速を目指す服部蓮太郎君=田中祐也撮影
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 陸上100メートルの小学6年生の最速タイムは11秒73。20年以上破られていないが、今年は記録が更新されるかもしれない。期待を一身に受けるのが、服部蓮太郎君(12)=奈良県桜井市立朝倉小6年=だ。18日、県代表として全国大会に出場する。

 服部君は5年生の夏、全国小学生陸上競技交流大会に出場すると、12秒48の新記録で優勝した。圧倒的なスピードと「将来はウサイン・ボルトを超える」との宣言に、メディアも注目し、多くの取材を受けた。6年生になった今年5月の大会では11秒78で走り、いよいよ新記録が目の前に迫ってきた。

 服部君が陸上を始めたのは小学4年生のとき。陸上経験のある父親の孝志さん(43)が桜井アスリートクラブをつくり、指導にあたった。練習は週3、4回、近くの公園や道路で行う。

 アップの代わりに、野球で自分が打った球を取りに行く「全力球拾い」や、スキップでの鬼ごっこ。集中力を高めるためのバドミントンや、体幹を鍛えるボクシングのミット打ちなど、飽きないように練習メニューを工夫してきた。

 18日に横浜市で開かれる全国小学生陸上競技交流大会。服部君には記録更新の期待が高まるが、6、7月はタイムが伸び悩んでいた。

 孝志さんがそばについていない時間が増えたことも一因らしい。整体院を経営する孝志さんはレースの合間に服部君の体をほぐし、助言を送っていた。ところが、この6月からは、孝志さんが県内の大会の運営補助係になり、そばにいることが難しくなっていた。

 全国大会には、その孝志さんも同行し、県代表のコーチとしてサポートする。桜井アスリートクラブのチームメートもいる。5年生代表の寺田奏生(そう)君(11)だ。

 昨年の大会では、全国レベルのランナーと一緒に走り、「アドレナリンが出た」と言う服部君。今年も「全国大会が楽しみ。本番は11秒4で走ります」と意気込んでいる。(田中祐也