【動画】ロンボク島の避難所を慰問したコスプレ愛好家ら=ムハンマド・ノピ・ペンディさん提供
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 インドネシア・ロンボク島で起きた地震を受け、地元のコスプレ愛好家たちがボランティアで支援に乗り出した。仮面ライダーなどの自作の衣装を身にまとい、子供たちを励ましている。

 地震による死者は計436人に上り、35万人を超える人々が避難生活を送る。

 11日、被害が大きかった北ロンボク県カヤンガンの避難所に、仮面ライダーや日本生まれでインドネシアで人気の「パワーレンジャー」などのコスプレをした8人が現れた。子供たちに菓子を配ったり、童謡を一緒に歌ったりすると、周囲は笑顔に包まれた。

 被災地を訪れたのは、同島のコスプレ愛好者でつくる「ロンボク・オタク・コスプレ・コミュニティー」のメンバーたち。リーダーで中学教諭のムハンマド・ノピ・ペンディさん(31)も5日の地震で自宅の屋根が壊れ、親類6人が亡くなった。

 それでも「お金は無いけどコスチュームはある」と、街頭で集めた募金で菓子や飲み物を買い、被害の大きかった北部の被災地を目指した。ペンディさんは「大人は悲劇を頭で理解できるけど、子供たちは難しい。コスプレの力でトラウマを癒やしたい」と話す。

 島外のジャワ州の日本文化愛好家らも、夜市でコスプレ姿で義援金や毛布など支援物資を集め、地元の赤十字を通じて被災地に送るという。(ジャカルタ=野上英文