[PR]

 山口県周防(すおう)大島町で行方不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃん(2)=同県防府市=が15日午前6時半ごろ、同町の山中でボランティアで捜索していた男性に発見、保護された。行方不明になってから68時間が経過していたが、脱水症状はあるものの健康状態はおおむね良好という。

 県警によると、発見された場所は、最後に目撃された同町家房の曽祖父宅付近から約560メートル北東の山中の沢。大分県日出町からボランティアで捜索に加わった尾畠(おばた)春夫さん(78)が、木に覆われた沢で石の上に座っているのを見つけた。名前を連呼しながら山中を進むと返事があったという。尾畠さんが抱きかかえて山を下り、曽祖父宅に送り届けた。山口県柳井市の周東総合病院に搬送され、点滴などの手当てを受けた。

 病院で報道陣の取材に応じた母親の美緒さん(37)は「生きて会えると思っていなかった」と話し、「すごくすごく、ほんとに胸がいっぱいになりました。感謝の気持ちしかありません」と続けた。理稀ちゃんは病院でバナナなどを食べて眠ったという。

 理稀ちゃんが行方不明になったのは、2歳の誕生日を控えた12日午前10時半ごろ。帰省先の曽祖父宅から祖父(66)と兄(3)と近くの海岸に向かったが、100メートルほど歩いたところで「帰る」などと言って、1人で家の方へ戻った。祖父は家の近くまで歩く姿を見ていたが、その後行方がわからなくなり、警察と消防が延べ550人で捜索。15日の発見場所でも捜していたという。