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 14日午後5時前、長野県青木村殿戸の上野チエさん(83)所有の納屋から出火。木造トタンぶき(一部瓦ぶき)の2階建て納屋の2階屋根部分が焼損した。この建物は、青木村出身で東急グループ創始者の五島慶太氏(1882~1959)の生家で、上野家が管理していた。出火当時、激しい雷雨があり、県警上田署は雷が落ちたことが出火原因とみて調べている。

 火災の連絡を受け、現場に駆けつけた同村消防団の沓掛俊一朗団長(40)は「屋根から火が見えていて、雷によるものかどうかは分からないが、トタン屋根に穴が開いていた。雷、雨もすごかった。雷が落ちたのではないか」。放水し、いったん火や煙が消えたと思うと数分後にはまた炎が上がるといった中、消火活動が続き、午後9時ごろようやく鎮圧したという。

 五島氏の生家は、上野チエさんによると、大正初期に上野家が購入し、その後、養蚕の蚕室などとして昭和40年代まで使用され、現在は物置などとして使っていたという。長男の上野幸三さん(57)は「(両親らが)ずっと大事に守ってきた。残念としか言いようがない」と話した。(鈴木基顕)