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 大工だった愛荘町島川の北川喜一郎さん(94)は20代前半にフィリピンで従軍し、多くの人の命が一瞬にして奪われる現実を目の当たりにした。「兵隊は消耗品」とまで言われ、命が軽んじられた時代を生き抜いた今、同じ過ちを繰り返してはならないと訴える。

 今の愛荘町で大工として働いていた1943年10月に徴用され、大阪府枚方市の火薬庫で働きました。44年4月に、福井県敦賀市の歩兵第119連隊に入隊しました。通信にかかわる訓練を課せられ、その年の8月、フィリピン北部のフガ島に向かうことになりました。福岡県の門司港から出港しました。

 ある日、甲板で朝食を食べていると、並走中の仲間の船が空爆を受けました。真っ二つに割れて、約10分で海中へ沈みました。人命が一瞬で消えた現実をすぐには受け入れられませんでした。フガ島までに乗り継いだ三つの船は、いずれも敵に襲撃され、沈没したことを後で知りました。

 フガ島は海岸沿いにヤシの木が…

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