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 敗戦直後、置き去りにされた旧満州(中国東北部)の開拓地で、治安維持と引き換えに旧ソ連兵の「性接待」をさせられた、岐阜県の旧黒川村(現・白川町)の開拓団の女性たち。過酷な体験を告白する高齢女性を支えるのは、その妹や戦後生まれの息子たちだ。「犠牲がなければ、開拓団は帰国できず、私たちも生まれなかった」と話す。

 地元では、長くこの出来事は語られなかった。

 1968年発行の白川町誌も「女を要求する異邦人のため若い娘が自分の体を投げだして団を救った(中略)こまかく書きのこすには絶大な勇気を必要とする」とあるだけだ。現地で亡くなった4人の女性を悼み、「黒川分村遺族会」が82年に「乙女の碑」の除幕式をしたが、説明書きはない。

 状況を変えたのは、2011年に戦後生まれで初の遺族会長になった藤井宏之さん(66)=白川町=だ。両親は帰国できたが、兄姉4人が現地で亡くなっている。性接待の歴史は薄々聞いており、「開拓団を救った恩人。口を閉ざしていていいのか」と、従来の姿勢に疑問をもっていた。

 たまたま、満蒙開拓平和記念館に語り部としてハルエさんや善子さんを紹介したところ、講演で性接待の話が出た。この問題が公に話されたのは初めてで、この後、取材や講演の申し込みが相次ぐようになった。

 宏之さんは最近、ハルエさんや…

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