拡大する写真・図版 正男氏が殺害された時に持っていた旅券のビザ欄。欧州各国に滞在できる「シェンゲン・ビザ」を持っていた=関係者提供

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 北朝鮮に戻れない金正男(キム・ジョンナム)氏は、世界を放浪するように暮らしてきた。中でもお気に入りだったのは、アジア有数の観光地シンガポール。東洋、インド、中東、欧米など世界各国から様々な人や物が集まる国際都市は、正男氏にとって、人混みに紛れやすい場所だった。

 2011年ごろ、北朝鮮の後継問題が浮上すると、シンガポールでの生活に暗雲が立ち込める。メディアに追われ、当局からは「来ないでほしい」と厄介払いまで受けた。次に目を付けたのが隣国マレーシアだった。グルメな正男氏は、すぐに行きつけの店を作り、交友を広げた。

 自宅のある中国南部のマカオに戻った時は、中国政府の監視を避けながら、秘密裏に連絡を取ることも。「米国のカジノ関係者と会ってきた」。第二章では、世界を転々とした正男氏の生活ぶりと、マカオの酒席で漏らした「裏人脈」を追った。

■地上200メートルの…

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