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(17日、高校野球 近江9-4常葉大菊川)

 近江の2年生左腕・林が今大会初の先発マウンドで躍動した。

 テンポ良く、ストライク先行で投げ、五回2死まで走者をひとりも出さなかった。170センチ、60キロの細身から繰り出す直球は130キロ前後だが、「クロスファイアの調子がよかった」。キレのある直球を打者への対角線に集めた。スライダー、チェンジアップとの配球も巧妙で三振を奪った。

 初めて出した走者は味方の失策。六回には初の被安打。七回には1死一、二塁から適時打を許し、今大会の初失点。それでも「野球は9回に2度はピンチがくるもの」。すぐに気持ちを切り替え、後続を断った。

 1、2回戦は2番手で投げ、計9回3分の1を無失点。この日の先発を予感していたが、捕手の有馬には「リリーフがやりやすい」と漏らしていた。林は「多賀監督は野球は初回で決まると言う。初回のことを考えると緊張した」。

 そんな不安を吹き飛ばす8回1失点。松岡、佐合、金城との継投は「4本の矢」と呼ばれるが、その1本の林が役割を果たした。背番号「18」の101球の力投が滋賀勢初めての準優勝を果たした83回大会以来の8強入りを呼び込んだ。(能田英二)

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