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(17日、高校野球 金足農5―4横浜)

 九回のマウンドも、3試合目。疲れはあるはずだ。リードは1点。重圧もあるはず。なのに、金足農の吉田輝星は笑っていた。

 相手は優勝候補の横浜。立ち上がりから、その重圧に押された。「いい打者ばかりで、変化球なら変化球、直球なら直球で、徹底して狙ってくる」と吉田。一回、先頭に長打を許したところから、2失点。三回に自身の2ランで同点に追いついたが、六、七回のピンチでは、ギアをあげて投じたはずの直球が打たれ、再びリードを許した。

 2点を追う八回の攻撃。「終盤は苦しかった」と感じていた吉田を、味方が救う。6番高橋佑輔の中越え3ランで逆転に成功した。

 「仲間が一発で決めてくれたので、僕も三者三振を狙った」と吉田。先頭から2者連続で三振を奪う。そして、最後の打者の4球目、この日で数えれば161球目の直球が、150キロをマーク。「自分の力以上のものを出せた。仲間が引き出してくれた」。164球目の直球で、この日14個目の三振を奪い、また笑った。