拡大する写真・図版 摘果作業をする「みかんボランティア」の人たち=2018年8月18日午前、愛媛県宇和島市吉田町、佐藤英法撮影

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 西日本豪雨で多くのミカン畑が被災した愛媛県宇和島市吉田町で18日、県が協力した「みかんボランティア」の作業が始まった。10~60代の約160人が県内外から集まり、傷のあるミカンを間引く摘果などの作業をした。

 吉田町は江戸時代にミカンが移植された「愛媛みかん発祥の地」とされる。豪雨による土砂災害で11人が死亡。急傾斜地などに広がるかんきつ類の畑も崩れ、農道が寸断されたり、収穫したミカンなどを運ぶモノレールが壊れたりした。

 これまで社会福祉協議会が派遣してきた災害ボランティアは、住宅の掃除などを優先し、園地に派遣はしていない。しかし、地元のJAえひめ南と県は「ミカンという産業基盤がなくなると、住民の生活基盤がなくなる」として、連携して農家を支えるボランティアを始めることにした。

 ボランティアは26日までの土日の計4日間、JAが募り、県も呼びかけなどを手伝う。18日は県庁前や愛媛大学前からバスなどで吉田町に向かい、各農家に派遣された。松山市の大学生石橋皇之介さん(18)は「祖母が宇和島市に住んでいる。被災した現地で貢献したかった」と話した。

 現在募集しているのは26日のボランティアで、20日の締め切り。問い合わせは県南予地域柑橘(かんきつ)農業復興対策チーム(089・912・2553)。(佐藤英法)