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 米格付け大手のS&Pグローバル・レーティングとムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、トルコリラの急落を受け、トルコ国債などを格下げした。S&Pは輸入物価の上昇などで消費が低迷し、2019年は景気後退に陥ると予想。財政にも悪影響を及ぼすとみている。

 S&Pは、ともに投機的水準だった、外貨建てとリラ建ての長期国債の格付けについて、それぞれ「BBマイナス」から「Bプラス」に、「BB」から「BBマイナス」に1段階引き下げた。

 S&Pは、輸入物価の急上昇などでインフレ率が今後4カ月で22%にまで達すると予想。消費や投資の減少などで昨年は7・4%だった実質経済成長率は19年にマイナス0・5%と大幅に悪化するとした。

 ムーディーズも、トルコの長期発行体格付けを投機的水準の「Ba2」から「Ba3」に1段階下げた。見通しをさらなる格下げの可能性がある「ネガティブ(弱含み)」とした。

 リラは対米関係の悪化への懸念などから急落し、今月13日には1ドル=7リラ台と過去最安値を更新した。(ロンドン=寺西和男)