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 兵庫県加古川市のダム湖で衣装ケースに入った女性の遺体が見つかった事件は、発覚から1週間で急展開した。県警は18日未明に容疑者2人の逮捕を発表。女性との間に何があったのか、接点を詳しく捜査している。

 「防犯カメラの映像や聞き込みなど、所要の捜査で容疑者を特定した」

 18日午前4時、県警の岩野一義捜査1課長は、捜査本部がある加古川署で緊急の記者会見を開いた。17日夜に森翔馬容疑者(20)=大阪市西区=を、続いて18日未明に、稲岡和彦容疑者(42)=大阪市生野区=を、それぞれ死体遺棄容疑で逮捕した、と発表した。いずれも逮捕容疑を否認しているという。

 報道陣からは矢継ぎ早に質問が出たが、県警は2人の職業を「確認中」、被害者の小西優香さん(20)=大阪市淀川区=との関係も、「捜査中」として明らかにしなかった。

 一方、大阪市西区立売(いたち)堀6丁目の森容疑者の自宅マンションでは、ベランダにブルーシートがはられ、鑑識活動にあたる捜査員が出入りした。大阪市生野区巽北(たつみきた)4丁目の稲岡容疑者宅にも捜査員が入った。

 小西さんは三重県松阪市出身で、高校卒業後、大阪市に引っ越した。交友関係が広く、ツイッターやLINE(ライン)などのSNSで、日々の様子をたびたび発信していた。水上バイクが趣味で、遺体発見前日の10日に友人らと海に行く約束をしていた。一緒に行く予定だった男性によると、9日未明からLINEで連絡が取れなくなったという。小西さんのSNSの更新も9日未明で途絶えていた。

 同じ高校に通っていた男性(20)は逮捕の一報に、「よかったという思いと、優香は帰ってこないという悔しい思いがまざる。大阪に行って、相談にのってくれたり、守ってくれたりする人は周りにいなかったのか」と肩を落とした。

 小西さんが以前に勤めていた飲食店の30代男性は、「動機や犯行経緯など、一日も早く事実が解明されることを願っているし、ご家族も同じ願いだと思う」と話した。

 小西さんの葬儀は実家のある三重県で17日に営まれた。母親は葬儀後、代理人の弁護士を通じてコメントを公表し、「娘が事件の被害者であるとの知らせを受けて以来、家族の生活は一変してしまいました。私自身この数日間が現実なのか悪い夢なのか、区別ができないような気持ちでいます。家族は今、明るく行動的だった娘を思い、深い悲しみの中にあり、いまだ心を整理することができておりません」とつづった。