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 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた仙台市若林区の荒浜地区で18日、夜の灯籠(とうろう)流しが8年ぶりに復活した。夏の風物詩を絶やさぬよう、住民らが震災後も日中に毎年欠かさず続けてきた。参加者はそれぞれの思いを灯籠に託した。

 震災前は各世帯がそれぞれ灯籠を持ち寄り、貞山堀(ていざんぼり)に浮かべていた。津波で街ごと流され街灯もなくなったため、安全面を考慮し、2011年夏以降は明るい時間に行われてきた。

 今年は午後6時半に点灯され、「平和」「復興」などとメッセージが書かれた約200個の灯籠が浮かんだ。赤い提灯の柔らかな光があたりを包んだ。元住民ら約300人が集まり、再会を喜ぶ姿も。若林区内に自宅を再建した庄子智香子さん(65)は、今年1月に病気で夫を亡くした。「安らかに眠ってほしい」と話した。(和田翔太)