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(18日、高校野球 済美3―2報徳学園)

 九回、1点差に迫られ、なお2死三塁。「公式戦で初めて」という救援登板となった済美・山口直のスライダーに相手のバットが空を切る。三振。エースは小さくこぶしを握った。

 この夏、愛媛大会から甲子園の3回戦まで8試合を完投した山口直に代わって、三塁手で主将の池内が先発した。中矢監督が2人に言い渡したのは前日の練習前。この日の試合前取材では、監督も山口直も池内もおくびにも出さない“演技”を貫いた。

 春の県大会以来のマウンドとなった池内は一回、「どこに投げても打たれる気がした」という1番小園を打ち取って波に乗る。その後も「毎回、これが最後」と全開で投げて、五回途中でエースにつないだ。

 山口直は守備の時も右肩を回して準備に怠りなし。「池内は初登板なのに頼もしかった。後は俺に任せろ、と」。この日費やしたのは57球。休日もある。万全に近い状態で王者大阪桐蔭にぶつかれる。(堀川貴弘)

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 済美の2年生芦谷の勝負強さが光った。同点の五回1死満塁、136キロを右前に運んで勝ち越し。九回2死二塁では中前にはじき返し、リードを広げた。「頑張っているピッチャーを楽にしたかったのでよかった」。捕手としては内角を突く強気の配球で池内、山口直を好リード。攻守にわたって先輩たちを助けた。

 ○中矢監督(済) 「選手が想像以上に粘り強く戦ってくれている。(地方大会で登板機会がなかった)池内が先発したことでチームがより結束した」

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