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 中国国防省は17日、米国防総省が発表した中国軍事力に関する年次報告書について、「中国の戦略意図を曲解し、軍事的脅威を騒ぎ立てている」などと批判する報道官談話を発表した。貿易と同様、軍事面でも米中対立が深まっている。

 米報告書は、中国海軍の陸戦隊(海兵隊)が2020年までに3倍になり、陸海空のほかサイバーなどの分野でも拡大が続くと指摘。これに対し、中国国防省は「軍隊強化は主権を守るためで、武器開発やサイバー能力の向上は合理的なものだ」と反論。さらに、米軍が南シナ海で展開する「航行の自由作戦」について「地域の安定に対する真の脅威」と批判した。

 中国外務省も18日に談話を発表し、「米国は冷戦思考を捨て去り、中国の国防建設に理性的に向き合うべきだ。無責任な報告書の発表は停止せよ」と求めた。(北京=冨名腰隆)