【動画】くすぶる木の上を裸足で渡る参拝者たち=田中紳顕撮影
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 眼病に御利益があるとされる山形県中山町の岩谷十八夜観音堂の例祭が18日開かれ、無病息災や家内安全を祈る火渡りの儀式があった。村山地方各地から集った参拝者が白い煙をたなびかせる護摩木の上を火渡りした。

 修験者の祈禱(きとう)後、境内の中央に積み上げられた護摩木や杉の枝に着火。くすぶる木をレール状に並べた上を、参拝者らが次々に裸足で渡った。

 中山町の小学4年、穂積琉乃さん(9)は「願いがかなうように熱いのを我慢して渡った」。同町の鎌上龍成さん(23)は「健康に働けるように祈りました」と笑顔だった。

 観音堂はかつて「オナカマ」と呼ばれる盲目の口寄せ巫女(みこ)の信仰を集めた。以前は例祭でも死者の口寄せが行われ、穀物の収穫状況などが占われたが、1995年に最後のオナカマが亡くなり、口寄せも途絶えたという。(田中紳顕)