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 3回戦で横浜(南神奈川)を破り、準々決勝進出を決めた金足農(秋田)。その試合の八回裏、逆転3点本塁打を放った高橋佑輔君(3年)を大きく報じた新聞がある。

 「週2回、“バット”を“スコップ”に持ち替え、鶏舎の掃除や餌やりをしている」

 農業専門紙の日本農業新聞。生物資源科で学ぶ高橋君の「全国の農業高校に勇気を与えられたと思う」という言葉も掲載した。

 同紙が本格的に高校野球を取材するのは、今夏が初めてという。担当の大阪支社の前田大介記者(41)が「100回の記念大会に『農業』と付く学校が出場しているのに、取材しないわけにはいかない」と始めた。

 1回戦で鹿児島実を破った翌日には、エースの吉田輝星君(3年)のナシ農家の祖父がスタンドで喜ぶ姿を、2回戦の大垣日大(岐阜)戦の翌日は、関西の猛暑を見越して、暑い温室で特訓を重ねた応援団を報じた。

 記事がネットで配信されると、反応が大きかった。前田さんは「農業関係者じゃない人にも農業高校や農業をアピールできたのはうれしい」。近江(滋賀)と戦う18日の準々決勝も全力取材するという。(国方萌乃)