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 徳島市の広沢自動車学校が15日、小型無人飛行機ドローンの操縦者を養成する学校を開校した。少子化で教習所の経営環境は厳しくなる一方、ドローン操縦は今後、幅広い分野で需要が見込める、と新規事業にかじを切った。四国の自動車学校では初めての取り組みという。

 開校したのは「広沢ドローンスクール」。自動車学校の職員に操縦技能や法知識を習得させてインストラクターを養成。ドローン関連企業や行政機関などで作る一般社団法人「日本UAS産業振興協議会」(JUIDA)の認定を受けた。

 9月から講習を始める予定。航空法や電波法などの法律や操縦の注意点、安全運航管理など座学(9時間40分)は同自動車学校、操縦実技(10時間)は、廃校となった神山町の旧鬼籠野(おろの)小学校で実施する。カリキュラムは最短で3日間で、実技会場の小学校へ片道約30分のバス送迎もある。

 講習を終え、試験に合格するとJUIDAが認定する「操縦技能」と指導者になれる「安全運航管理者」の証明証を取得できる。同校のドローンインストラクター林光さん(49)によると、現在、操縦免許制度はないが、認定証を取ることで、人口密集地などでドローンを飛ばす時の国土交通省への許可申請がスムーズにできるなどの利点があるという。卒業生に対し、県内外のどこで飛ばせるかや、飛行許可申請の助言といった支援もしていく。

 同自動車学校は1963年の設立。年間の生徒数は近年、1千人ほどの横ばいで推移。ピーク時から1割ほどの減少だが、少子化や若者の車離れの影響で将来は頭打ちになる可能性もあるという。一方、ドローンは今後、空撮に限らず農薬散布、災害調査、土木測量など幅広い分野での活躍が期待され、需要は増えると判断。50年以上の自動車運転教育のノウハウを生かそうとドローンスクール事業に打って出た。学校では、年間200人の生徒獲得を目指す。

 スクールの祖川嗣朗代表(35)は「ドローンは今、黎明(れいめい)期から実用段階に差し掛かり、物流での活用など多くの可能性がある。取得者と一緒になって新しいことに挑戦していきたい」と話す。受講料は23万6千円(税別)。県内在住者は8月中に申し込むと割引がある。問い合わせは同スクール(0120・403・213)へ。(佐藤常敬)