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 柳川の掘割をニホンウナギの泳ぐかつての姿に戻そうと、福岡県柳川市立図書館あめんぼセンターで18日、「第1回柳川掘割ウナギ円卓会議」が開かれた。天然ウナギに発信器を取りつけ、10月27~28日、掘割に放流することが決まった。

 「絶滅危惧1B類」に指定されるニホンウナギ。以前は姿を見せていたというが水環境の変化で減っているという。会議は、有明海再生を願う市民らのNPO法人「SPERA(スペラ)森里海・時代を拓(ひら)く」などが企画、70人ほどが参加した。

 スペラの理事で京都大名誉教授の田中克さんによると、柳川で発信器によるウナギの追跡調査をするのは初の試みだ。手順は、スペラのメンバーが天然ウナギ10匹を採捕、腹部に発信器を埋め込んでから掘割に放流する。信号は一般に貸し出す受信器がキャッチし記録していくが、詳細な運用は今後詰める方針だ。

 発信器10個と受信器3個(計約150万円)を新たに購入するが、スペラではこの資金をクラウドファンディング方式での調達を考えており、田中さんは「ウナギ保護の関心を多くの人に高めてもらいたい」と話している。(上田真仁)