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 インドネシア・ジャカルタで開催中のアジア大会で、北朝鮮が自国をPRする本格的な「広報館」を設置し、話題になっている。同国の非核化をめぐる交渉が停滞する中、「開かれた国」のイメージ作りに躍起になっているとみられる。

 広報館はジャカルタの五つ星ホテル「グランメリア」の会議室を借りて開設され、「オリンピック会館」と名付けられた。広さ約600平方メートルに、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長肝いりのスキー場や乗馬クラブなどスポーツ関連の写真46点を展示し、女性グループ「モランボン楽団」の演奏の様子も上映。6月にシンガポールで開かれた、正恩氏とトランプ米大統領の米朝首脳会談を特集した写真誌や、名産の朝鮮人参(にんじん)を販売しており、冷麺を食べることもできる。

 北朝鮮関係筋によると「ここまで力を入れるのは初めてだ」。同館関係者によると、韓国との国際競技への共同参加をうたった「板門店宣言」の一環で当初は韓国との合同開設を検討したといい、「今回は時間不足で実現できなかったが、2020年の東京五輪では、南北合同で広報館を開設できると確信している」と説明した。

 一方で、この関係者は「安倍政権が我が国への敵視政策をやめないため、東京五輪への参加に支障が出ないか懸念する声が出ている」とも話した。(ジャカルタ=武田肇)