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 「一休さん」として知られる一休宗純禅師ゆかりの大徳寺・真珠庵(しんじゅあん、京都市北区)で、襖絵(ふすまえ)約40面が約400年ぶりに新調され、23日に報道陣や関係者向けの内覧会が開かれた。一般向けには9月1日~12月16日に公開される。

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 長谷川等伯の襖絵があった部屋で「かろうじて生きている」と題した作品を描いた山賀博之さん(56)は、アニメ「王立宇宙軍 オネアミスの翼」や「新世紀エヴァンゲリオン」を手がけたアニメ製作会社「ガイナックス」(東京都)の代表取締役で、アニメ映画監督だ。

 新潟県出身。能登(石川県)生まれの等伯も目にしたであろう日本海を襖に大きく描き、中央には己の心を映す窓の「円」を配置。20年以上あたためてきた次回作「蒼(あお)きウル」に登場予定の戦闘機も盛り込んだ。蒼きウルは現代に似た異世界で「決闘」をする人たちの物語で、その主人公の屋号でもあるウミネコも描いた。「蒼きウルのイメージボードの意味合いも出したかった」という。

 半年ほど寺に寝泊まりし、毎日毎日、等伯の襖絵を見ながら制作した。「等伯も真珠庵に来て描いた。400年の隔たりはあるけど、等伯の思念を感じながら、一緒に合宿している気分になった」(向井大輔)