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 「一休さん」として知られる一休宗純禅師ゆかりの大徳寺・真珠庵(しんじゅあん、京都市北区)で、襖絵(ふすまえ)約40面が約400年ぶりに新調され、23日に報道陣や関係者向けの内覧会が開かれた。一般向けには9月1日~12月16日に公開される。

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 日本画家で僧侶の濱地創宗(そうしゅう)さん(34)は、山田宗正住職から「人物を描いてほしい」と言われ、中国の唐の時代にいたとされる寒山(かんざん)と拾得(じっとく)という2人の禅僧を4カ月ほどかけて完成させた。水墨画でよく見られる人物だ。

 濱地さんは京都精華大学(京都市左京区)を卒業して2年半ほど、真珠庵に住み込み、山田住職らと寝食をともにした。隅々まで知り尽くした真珠庵で自分はどういう絵を描くのか。「(衣鉢の間は)経を読む生活の場ということを踏まえ、寒山拾得を選んだ。襖に描くのは初めてだったが、(取り付けられた)襖を見ると、あの場所にしっかりおさまっていた」

 6年前には禅宗の僧侶となった。ゆくゆくは寺の住職に就く見通しだ。その際には子どもたちと一緒に絵を描きたいという。そのためにいま、京都市内の児童福祉施設に勤務し、子どもたちと接している。(向井大輔)