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 第100回全国高校野球選手権記念大会第15日は20日、甲子園球場で準決勝があり、第1試合の金足農(秋田)―日大三(西東京)の試合前、PL学園(大阪)OB桑田真澄さん(50)が「レジェンド始球式」に登板した。

 「1週間くらい前からワクワクしていた。昨日は眠れないくらい。甲子園に育ててもらったので」と、この日を心待ちにしていた桑田さん。甲子園のブルペンで約60球。うち約15球は打席に人を立たせる万全の準備をしてからグラウンドに向かった。

 大歓声に迎えられ、帽子を取ってあいさつをしてからマウンドへ。外角高めに投じた球は勢いよく捕手のミットに収まった。衰えを感じさせない速球に観客からは驚きの歓声。「ちょっと高かったかなと反省している」と桑田さんは苦笑いしながらも、「プロとしてプレーするのと高校野球は全く雰囲気が違う。甲子園は僕の原点。15、16、17歳でお世話になったことを思い出した」。

 桑田さんは1年夏と3年夏に優勝。2年夏には、この日の第1試合に登場した金足農と第66回大会(1984年)の準決勝で対戦。八回に桑田さんの逆転2ランで勝利した。この試合は1年夏から5季連続で甲子園に出場した桑田さんにとって「ベストゲームの一つ」という。

 この日、球場入りする際には当時の金足農の嶋崎久美監督が出迎えた。「奇遇ですね」と笑いながら握手を交わした。そして、始球式で打席に入ったのは金足農の打者。「ユニホームを見てあの時を思い出した。運良く逆転できたあの試合の教訓は、絶対に最後まで勝負を諦めてはいけないと言うこと。それは今でも人生に生きている」

 100回を迎えた夏の高校野球。「高校野球はすばらしいもの。時代にあった改革を進めながら、これからの100年も続いていってほしい」とメッセージを送った。(岩佐友)