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(20日、高校野球 大阪桐蔭5-2済美)

 「ようやく決勝で戦う権利を得た」。準決勝で完投した大阪桐蔭(北大阪)の柿木蓮投手(3年)は部員の気持ちをそう代弁する。

 史上初の2度目の春夏連覇という目標に向かい、大阪桐蔭はこの1年間、歩み続けてきた。公式戦は昨秋11月の明治神宮大会を最後に無敗。今夏は北大阪大会準決勝で九回2死走者なしからライバル履正社に逆転勝ちし、勢いに乗った。

 研究してくる相手を受け止めて、中盤から終盤にかけて押し切る強さがある。

 18歳以下日本代表候補を6人擁する選手層は突出している。準決勝も済美(愛媛)は「正攻法では勝てない」(中矢太監督)と積極的な走塁でミスを誘った。しかし、大阪桐蔭は1点先取されながら、四回に逆転。五回に追いつかれても直後に3点奪って突き放した。甲子園での5試合のうち3試合が逆転勝ちだ。今大会3本塁打の4番藤原恭大(きょうた)君(3年)は「相手の『打倒桐蔭』というモチベーションを上回る『春夏連覇』という気持ちがあるから」と説明する。

 原動力は昨夏の悔しい経験。同じ春夏連覇に挑んだが、3回戦で逆転サヨナラ負けを喫した。投打の二刀流でチームを引っ張る根尾昂君(3年)は「あの悔しさが根底にある。先輩たちの分も勝ちたい、早く試合をしたい」と意気込む。

 決勝の相手は、3回戦から横浜(南神奈川)、近江(滋賀)、日大三(西東京)にそれぞれ1点差で勝ち、「奇跡的」とも評される金足農(秋田)。中川卓也主将(3年)は「勢いを止める方法を考えたい。昨夏負けてから1年間、それだけのチームは作ってきたつもり」と自信をのぞかせる。

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