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 宇和島市と南予水道企業団は12日、西日本豪雨で水道水が飲めない状況が続いていた同市三間町で飲用可能になったと発表した。同様に断水が起きた同市吉田町はすでに飲用でき、豪雨から2カ月が過ぎてようやく市内全域で水道水が飲めるようになった。

 7月7日朝に浄水場が被災して吉田町と三間町で断水が起き、長期化した。両町では代替の浄水施設が整備され、三間町では8月3日、吉田町では同4日に試験通水を開始。三間町では農業用のため池「中山池」を水源とし、池の近くに代替浄水施設を置いた。

 企業団や市によると、高温が続いたうえ、池の水深が浅くて水の入れ替わりが少ないため有機物が多く、濾過(ろか)と消毒方法が難しいことから飲用できない状況が続いていた。活性炭の吸着装置などを導入して対応し、気温低下や降雨による増水などもあり、有機物の濃度が下がったという。

 水源は今後、緊急的に使用している中山池から野村ダムに移す予定。企業団では10月中に、野村ダムからの導水管の設置や代替浄水施設の移設を完了させることを目指している。(佐藤英法)