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 会社の同僚と訪れた居酒屋で、「とりあえず生」と全員で同じビールの銘柄を注文して乾杯――。そんな光景が変わっていくかもしれない。キリンビールが飲食店向けに開発した注ぎ口が四つある専用サーバー「タップ・マルシェ」は、異なる種類のクラフトビールを提供できる。香りも味わいも個性豊かなビールで乾杯する光景が広がりつつある。

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 「昔ながらの『とりあえず生』もいいけど、ビールの多様性が伝えきれていないのでは」と、キリン企画部の石井綾子さん(36)は、タップ・マルシェの開発動機を教えてくれた。大半の飲食店では大手メーカーの数種類の銘柄のみが扱われてきた。キリンの2016年の推計では、ビール系飲料に占める日本でのクラフトビールの出荷量は1%に満たず、アメリカ(約12%)やカナダ(約8%)と比べて少ない。全国各地に多くのクラフトビールがあるが、缶や瓶での販売に限られる銘柄もあり、居酒屋で取り扱う銘柄は多くないのが現状だ。クラフトビールの市場拡大が予想されるなか、飲食店でも「選ぶ楽しみ」を届けようとサーバーを開発したという。

 多くの飲食店では約20リット…

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