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 近畿大学水産研究所と豊田通商、日本マイクロソフトは21日、魚養殖の現場で行っている稚魚の選別作業に、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」やAI(人工知能)などの新技術を導入し、自動化させる実証実験を始めたと発表した。

 稚魚の選別は現在、作業員の目や手など人手頼み。新技術で効率化を図り、後継者不足の漁業の現場に「働き方改革を起こしたい」という。

 実証実験は段階的に実施する。画像解析と機械学習技術を組み合わせたシステムで、まず選別用ベルトコンベヤーの上にいけすから吸い上げる稚魚の量を最適化。さらに生育不良の個体を選別する作業も自動化させていく。来春までに本格導入する予定という。

 同研究所は2002年、クロマグロの完全養殖に初めて成功した。今回の実証実験は、全国に出荷する養殖向けマダイ稚魚の選別作業で取り組み始めたが、「人手不足は日本の漁業の課題。将来は広く展開したい」(豊田通商)という。(鳴澤大)