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(21日、高校野球・甲子園決勝 金足農―大阪桐蔭)

 秋田市民が集うショッピングモール「イオンモール秋田」。ただ、金足農が103年ぶりに出場する決勝戦が始まる午後2時ごろには人通りがぐっと減った。一方、試合を中継している大型スクリーンの周りには人だかりができた。

 1時45分ごろ、秋田市の佐々木鉄美さん(68)は食料品売り場のカウンターで商品を大急ぎでトートバッグに詰め込んだ。自宅はイオンモールから車で10分ほど。「103年ぶりの2回目の快挙でしょう。早く家に帰って見ないと」。急ぎ足で駐車場へ向かった。

 雑貨店の30代の女性店員は「1時半ごろから人がいなくなった。18日の準々決勝なんて土曜日だったから人が多いはずなのに、試合中は全然いなかったのよ」と漏らす。

 人通りが少なくなる一方、買い物客はある一点に向かった。大型スクリーンがあるセントラルコートだ。試合が始まると、吉田輝星君(3年)が1アウトを取るごとに拍手が起こり、打球が上がる度に「おお」と声が上がった。

 セントラルコートの近くにある化粧品店の店員の小野友実さん(29)は「本当は家で見たかったけど、休みが取れなかった。もう仕事どころじゃありません。準々決勝を勝ち抜いた辺りから、秋田全体がこんな雰囲気なんです」と話した。