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 第100回全国高校野球選手権記念大会で、東北勢初の優勝まであと一歩だった金足農(秋田)。決勝があった21日、福島県内からも「金足農ナイン」に声援が送られた。

 福島県白河市旗宿にある「白河関(しらかわのせき)跡」近くのそば店では、地元の約40人が集まって試合を観戦した。

 白河市によると、白河関が置かれたのは5~12世紀ごろ。関より北は陸奥(みちのく)(東北地方)とされ、多くの歌にも詠まれてきた。春夏を通じて甲子園での優勝がない東北勢にとって、優勝旗の「白河越え」は悲願とされてきた。

 テレビの前に陣取ったのは、白河神社の氏子らでつくる「敬神会」会長の三森繁さん(71)。同神社は白河関跡の一帯にあり、旅人らが道中安全を祈願してきた。

 敬神会は1997年夏の大会から白河関の「通行手形」を作って、東北6県の代表校に贈っている。「なかなか関を越えず、何とかしないといかんと思って始めた」と三森さん。

 決勝で金足農は初回から大阪桐蔭に攻め込まれる展開に。点を奪われるたびに観戦者からため息がもれた。それでも七回に2点目を加えると「よしっ」「まだいけるぞ」と歓声が上がった。

 試合後、白河神社の宮司の西田重和さん(70)は「来年こそ関を越えてほしいね」と話した。(小手川太朗)