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 展覧会の目玉として描いた絵に「失敗した部分がある」――。東京・六本木の国立新美術館で24日から始まる「荒木飛呂彦(ひろひこ)原画展 JOJO 冒険の波紋」の内覧会のあいさつで、作者の荒木さんが反省を述べ、司会者を慌てさせる場面があった。国立の美術館で漫画家が個展を開くのは、手塚治虫以来28年ぶり2人目だ。

 21日の内覧会で荒木さんは、展覧会のために描き下ろした縦2メートル、幅1・2メートルの新作計12枚について説明。「(漫画の主要キャラクターの)承太郎なんかは1・95メートル。等身大のキャラクターと、現実にいる私たちが一体の空間にいるように感じてもらうために描いた」としたうえで、「(同じく主要キャラクターで悪役の)DIO(ディオ)の色がちょっと濃いかな、と。近づいて描いていると分かんなかったんですよ。直したかったです……」と苦笑いした。

 同展は、波紋やスタンドといった特殊な能力で、主人公が悪と戦い成長していく人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の連載が30年を迎えたことを記念して開かれる。チケットは日時予約制で、8月は既に多くの日の予約は埋まっているが、9月は余裕があるという。

 荒木さんは「30年連載している漫画ですが、懐かしさを感じる方や、思い入れがあるキャラクターを持つ方もいるでしょう。ぎりぎりまで近づいて、作品を見てもらいたい」と話した。

 肉筆原画や荒木さん本人のインタビュー映像、美術家の小谷元彦さん、ファッションデザイナーの森永邦彦さんらとのコラボ作品などを出展している。ガイドの音声は荒木さん本人が吹き込んでいる。(木村尚貴)