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 津波で大きな被害を受けたJR山田線の鵜住居(釜石市)―大槌(大槌町)駅間で21日、機関車が初めて試験走行し、復旧した線路や鉄橋の安全を確認した。

 同市片岸町の釜石街道をまたぐ鉄橋では、重量65トンのディーゼル機関車が速度を変えながら往復。JR東日本の技師らが橋のたわみや路盤の沈み具合を測定し、すべての数値が基準値内にあることを報告した。

 同区間を含む宮古―釜石駅間55キロの主な鉄道施設の復旧工事は9月末に終了予定。21日にはラグビーのスクラムをモチーフに再建された鵜住居駅の駅舎も報道陣に公開された。

 山田線の宮古―釜石間は来年3月の開業前に三陸鉄道に移管される。JR盛岡支社の小林宏基・設備部長(49)は「移管されても鉄路はわが子のようなもの。町があってこそ鉄道の存在意味はある。町の再建を思えば震災からの7年半は決して長くはない。感無量です」と機関車を見送った。(本田雅和)