• アピタル

中学・高校生の悩み、LINEで相談を さいたま市教委

森治文
[PR]

 中高生の悩みにこたえるため、さいたま市教育委員会は22日から、通信アプリLINE(ライン)を利用した相談窓口を設ける。9月30日まで。悩みが募りやすい新学期の直前と直後に、若者がよく使うコミュニケーション手段で文字でやり取りし、問題解決につなげたい考えだ。

 市教委では、いじめや友人関係、進学、家庭生活など生徒の悩み相談窓口として、校内でスクールカウンセラーや教育相談室が対面や電話で受け付けているほか、24時間のSOS窓口も設けている。

 しかし、10代のコミュニケーション手段は電話やメールより、LINEなどSNSが圧倒的に多い。そこで、従来の窓口にSNSを加え、どのような効果があるのか試すことにした。

 対象は市立の中高校に通う生徒で1人につき1時間程度。悩み全般を受け付ける。生徒はQRコードを読み取って登録を済ませた後、「相談する」という表示部分をタップすると、研修を積んだ相談員とのやり取りが始まる仕組み。受け付ける時間は生徒が相談しやすい午後5時から同10時までとなっている。

 深刻な悩みは、必要に応じて対面や電話での相談につなげるほか、「死にたい」といった緊急を要する場合は県警と連携する準備も進めている。

 SNSによる子どもの悩み相談は昨秋以降、長野県大津市大阪府などが実施している。今年度から文部科学省が30自治体で行う補助事業の一環として、さいたま市でも取り組む。長野県では2週間に前年度の電話相談の2倍以上の547件に上った。市教委はSNSでの相談が1日45件ほどと見積もり、長く順番待ちを強いることがないような人員を確保するという。

 中高生にとってSNSは慣れている一方、文字頼みのため、対面や電話のように表情や口ぶりなどで深刻さの度合いを推しはかるのが難しい。細田真由美教育長は「新しい試みなので、どれほどの効果があるか、しっかり検証して今後の相談態勢につなげたい」と話している。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(森治文)