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 福岡県鞍手町が発注した下水道事業を巡る官製談合事件で、入札情報を業者に漏らす見返りに現金150万円を受け取ったとして、県警は21日、前町長の徳島真次容疑者(59)ら3人を加重収賄容疑で再逮捕し、発表した。徳島前町長の取り分は75万円だったという。

 ほかに再逮捕されたのは、無職の浦田宗徳(46)=福岡県田川市=と会社役員の身吉(みよし)雅隆(60)=鞍手町=の両容疑者。県警は認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、徳島前町長ら3人は2015年7月、北九州市の測量設計会社「旭技研設計コンサルタント」の代表取締役だった神谷真己人(まこと)容疑者(61)=官製談合防止法違反容疑などで逮捕=から、実施設計の指名競争入札で非公表だった最低制限価格を教えた謝礼として、150万円を受け取った疑いがある。

 謝礼は入札翌日、浦田容疑者が神谷容疑者から北九州市内で受け取った。数日後、徳島前町長に半額を分配。浦田、身吉の両容疑者も37万5千円ずつ分け合ったという。神谷容疑者の贈賄容疑は公訴時効(3年)が成立している。

 官製談合事件では、浦田、身吉の両容疑者が、神谷容疑者の依頼で徳島前町長に漏洩(ろうえい)を働きかけ、旭技研設計に最低制限価格に近い金額の1488万円で落札させた疑いで先月31日に逮捕された。

 福岡地検は21日、徳島前町長ら3人と神谷容疑者を官製談合防止法違反などの罪で起訴した。(枝松佑樹)