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 山梨県昭和町でホタルの復活に取り組む市民団体「昭和町源氏ホタル愛護会」が今年で30周年を迎え、活動内容などをまとめた記念誌を発行した。町がホタルの名所だったことを知らない人たちにも、地域の歴史と文化を伝えていきたいと願っている。

 昭和町のゲンジボタルは1930年に国の天然記念物に指定された。愛護会によると、無数のホタルが飛び交うさまは「ホタル合戦」と称され、町内各地で演芸会も催された。浅川武男会長(75)は「私が子どものころは、町内でホタルが当たり前のように乱舞していた」と懐かしむ。

 しかし、甲府盆地で流行していた日本住血吸虫症の対策として、病気を媒介するミヤイリガイの駆除が進められた結果、ホタルの幼虫が食べる貝のカワニナも生息域が重なるため激減。都市化も相まってホタルは絶滅寸前に追い込まれた。76年には天然記念物の指定も解除されてしまった。

 絶滅したと思われたホタルだが…

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