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 夏休みの子どもたちの歓声が響くむろと廃校水族館(高知県室戸市室戸岬町)に千葉から還暦を過ぎた「転入生」がやって来た。古びた木製の足踏みオルガン。63年前に両親に買ってもらった女性が寄贈した。

 千葉市稲毛区に住む椎名のり子さん(70)。オルガンは小学1年のころ、「音楽が上手になるように」との両親からのプレゼントだった。しかし大きくなるにつれて弾くことが少なくなり、家の隅で眠っていた。

 70歳になって終活を考え始めた椎名さんは、家具や貴重品など身の回りの品を処分したが、オルガンだけは別だった。亡き父が片手で弾いていた光景は今も忘れない。「戦後の決して裕福でなかった時代に買ってくれた両親の思いが、この年になって身にしみるようになった」

 そんな時、むろと廃校水族館の…

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