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 犯罪被害者や遺族らを支援する県条例の制定を検討している三重県は22日、見舞金制度の創設などを盛り込んだ基本方針を明らかにした。条例は2019年4月の施行をめざす。

 見舞金は一定額を支給し、裁判費用や生活費など必要に応じて使ってもらうことを想定している。鈴木英敬知事は「被害者の経済的な負担は多岐にわたる。それぞれのニーズに合わせて、色んな形で使えるようにしたい」と説明した。対象や支給額については今後検討していく。

 条例案の骨子にはほかに雇用の安定のための施策や被害者が関係者とのやりとりなどで再び傷つけられる「二次被害」の防止などが盛り込まれた。

 条例制定は、三重県朝日町の空き地で2013年、少年に襲われ死亡した中学3年の寺輪博美さん(当時15)の父、悟さん(50)が今年6月、鈴木知事に手紙を送って要望していた。

 22日は博美さんの20回目の誕生日で、悟さんは「遺族の思いをよくくんでもらった。博美にも『やっとここまできたよ』と伝えたい」と語った。(三浦惇平)