職場うんざり、自ら赤字子会社へ 造語「社畜」の発案者

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古屋聡一
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カイシャで生きる 第6話

 「社畜」という言葉がある。社内人事やうわさ話にとらわれ、自由を失い、勤めている会社に飼いならされた家畜のようなサラリーマンを指す。「会社」と「家畜」を足し合わせた造語だ。

 発案者は、首都圏の食品スーパー「サミット」の元社長、荒井伸也さん(81)。1980年代後半、新聞記者と雑談している時に偶然、口から出てきた言葉だという。

 安土敏(あづちさとし)のペンネームでサラリーマンを主人公にした経済小説を発表し、作家の肩書も持つ異色の経営者だった。「小説スーパーマーケット」は、故・伊丹十三監督の映画「スーパーの女」の原案になった。

 大学卒業後、住友商事に入社した。人事に配属され、採用や企業内教育などを担当したが、仕事を全く面白いと思えなかった。このまま定年を迎えるのか――。毎日がつらく、円形脱毛症になった。

 給料などの待遇は良かった…

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