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 スポーツ飲料で塩分を補給するゾウ、体温チェックを受けるキリン――。記録的な酷暑が続いたこの夏、徳山動物園(山口県周南市)の動物たちはどうやって熱中症の危機を乗り切ったのか。園が22日、暑さ対策の一部を公開した。

 スリランカゾウのミリンダ(オス)とナマリー(メス)の暑さ対策で活躍したのはスポーツ飲料だ。塩分に加え、栄養分があるため、水で3倍に薄めて与えてきた。1回につき、2頭で1・5リットルほど飲む。「普通の塩は辛いのであまり食べてくれません。これは甘いので、1日10リットルぐらいは軽くいけます」と飼育員の柏村俊秀さん。

 猛獣や大きな動物の場合、遠くからでも体温をチェックできる放射温度計が役に立つ。キリンのゴンタ(オス)の体温は35・1度だった。40度を超えると、日中でも涼しい寝室に移動させる。

 カバのマル(メス)は、ホースの水を顔にかけてもらうのが大好き。プールの水よりひんやりしていて、口の掃除もできるからだ。獣医師の橋本千尋さんは「うっとりした表情になりますね」。ポニー舎には、ホースにいくつもの穴を開けた特製のスプリンクラーも登場した。

 一方、バテ気味なのがレッサーパンダ。中国南部の森林などに生息し、暑さが大の苦手だ。福福(フーフー)(オス)は冷房のきいた寝室の入り口で「こりゃかなわん」といった表情で、舌を出したままへたり込んでいた。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(三沢敦)