【動画】毛無峠から小串鉱山跡に入る=山崎輝史撮影
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 「この先危険につき関係者以外立入禁止」「遭難多発区域」「群馬県」。そんな看板が立ち並ぶ峠が群馬・長野県境にある。毛無峠。その名の通り峠の頂上付近は緑が薄い。「この先危険」の先は群馬県。いったい何があるのか。

 硫黄の臭い漂う万座温泉(群馬県嬬恋村)から県境をまたぎながら尾根筋に沿った道を車で進むと、急に視界が開け、毛無峠に着く。「グライダーの名所になっています」。案内をお願いした浅間山北麓(ほくろく)ジオパーク公認ガイドの下谷通さん(66)の言葉通り、峠には模型飛行機を無線操縦で飛ばす男性が3人ほど。高木がなく風が抜けるため、最高の環境という。「危険」には遠い穏やかな光景だ。

 数年前までは峠から下る砂利敷きの車道が続いていたが、現在は土砂が崩れ通れない。「立入禁止」の看板を横目に歩き始めた。背丈ほどもあるクマザサなどをかき分け、わずかに足もとに見える登山道を進む。あらかじめ森林管理署に入林届は出したものの、下谷さんの先導がなければ本当に遭難しそうだ。約30分で開けた場所に着いた。

 いくつかの石碑や地蔵堂が建っ…

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