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魚河岸ものがたり:4

 築地に届く鮮魚で、圧倒的な量を占めるのがアジ類だ。昨年、築地で扱ったアジ類の総額80億円強は、マグロ類に及ばないが、量は約1・5倍に上る。未明の卸売場は、アジが詰まった発泡スチロールで、まさに山ができている。

 刺し身に塩焼き、干物にフライ――。脂の乗った夏のアジは、最高だ。アジは暖かい海の魚で、鹿児島の出水や、大分の関アジなど九州に有名な産地が多い。

 一方で、北にいくほど脂の乗りが落ちる。魚河岸の衆は、これを「脂が薄い」と表現する。日によって値は様々だが、脂の乗った九州産の方が、日本海の北の方でとれたものより3割ほど値が張るそうだ。

 そんな安く大量に水揚げがあるアジを好むのは、人間だけではない。水族館や動物園のペンギン、イルカ、動物たちのアジも、築地の仲卸が納めている。

 エサといっても、新鮮さは人が…

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