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山椒粉(税別700円)

 無いと困るけれど、あってもあまり使わない薬味といえば、山椒(さんしょう)。でも飛驒産の粉山椒を知れば変わるはずです。爽やかな香りに特徴がある山椒ですが、とくに飛驒産に多く含まれているのが、フェランドレンという成分。かんきつ系ペパーミント様の芳香に目がさめます。

 うなぎのほか、ステーキなど洋食にも合い、コーンスープとの相性は予想外。コーンの甘みからの鮮烈な香りとヒリヒリとしたしびれと辛みまでは、まるで口内ジェットコースター。

 奥飛驒温泉郷(旧上宝村)周辺には昔から、この香りの強い山椒が自生します。江戸時代には時の将軍へ献上された歴史ある品。山椒製品の原料として長年、京都などにも出荷される中、1975年に初めて地元で加工品製造に着手したのが、メーカーの「飛騨山椒」でした。栽培地は高度800メートル、半径5キロの範囲に限られ、他の土地に移すと香りが失われてしまう、繊細なご当地の味を守っています。

 さて、土用の丑(うし)のころ思い出したように山椒を買い替える方へ。本当の買い時は今。夏の間に丁寧に手摘み、自然乾燥のあと杵(きね)と臼で粉にした、飛驒の“新物”が出る9月なのです。

採取地

フレッシュフーズ駿河屋 アスモ店

(岐阜・高山)

0577・34・7288

デジタル余話

 「昨年は不作で在庫がほぼありません。これからちょうど“山椒もり”(方言で山椒摘みのこと)の季節で、それが商品になる8月末~9月にぜひ掲載お願いします」。これは土用の丑の日の掲載を予定し、7月の上旬に取材の連絡を入れたときの、飛騨山椒の社長・内藤一彦さんのお言葉。今年の作柄について「後半は猛暑でダメでしたが、前半が良好だったので、ほぼ例年通り」とのご報告に一安心。一刻も早く新物を入手したくなりました。高山のスーパー駿河屋には、飛騨山椒の山椒七味、実山椒もあるんです。

     ◇

 菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など

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